私は高校生の頃に物理があまり得意ではありませんでしたが、この記事で紹介する「体系物理」を活用して勉強を進めることによって、難関国立大学二次試験で8割の得点率を達成できました。
あらためてこの記事では「体系物理」について、実際に中身を見ながら徹底的に解説していきます。
体系物理とは?簡単に紹介!
・概要:記号式の基礎的な問題集
・著者、出版社:下妻清、岡田拓史(教学社)
・レベル、偏差値:共通テスト、日東駒専(偏差値55前後)
・問題数:基礎問題+応用問題401問
体系物理の難易度は東大・京大レベル?
体系物理に収録されている問題は基礎的なものが多く、共通テストからMARCH・東大・兄弟・医学部などの難関私立大学、難関国立大学2次試験への橋渡しをしてくれます!
河合塾水準で偏差値50前半から60くらいの方に最適な問題集となっています!
私が受験生の時のことを思い出すと、いきなり2次試験の対策なんて何をすればいいのかわかりませんでした。
実際に私が使用した時は学校で習った範囲の基礎をしっかり定着させるために使用しました。口コミでもそのような声も多く、私の中でも評価の高い問題集となっています。
基礎的な内容をおさえつついかに私立受験や国立2次試験への対策へ移行できるかが受験の鍵となります!
体系物理は標準問題+応用問題の401問で構成されています。記号を使った問題が多いかと思いますがなんとか形式に慣れて2.3周はこなせるようになりましょう!
体系物理の難点はほとんどの問題の回答が記号を使ったものとなっているので、たまたま数字が当たったなんてことがなく、基礎が定着していないと解けないです。
体系物理の購入を考えている人のほとんどが、「物理のエッセンス」や「物理重要問題集」の購入も考えています。
体系物理は教科書レベルがきちんと身についている人が取り組むのに最適なので、教科書レベルの演習や説明が揃っている物理のエッセンスが終わった方は体系物理に取り組み、その後体系物理が易しいと感じた人は物理重要問題集に取り組むといいでしょう!
物理重要問題集は、2次試験などの過去問からの抜粋もありなかなか手応えのあるレベルになっています。
体系物理と物理のエッセンスとの比較
私の友人も物理のエッセンスを使用していましたが、教科書に近いような参考書で一般的な問題集とは役割が違います。学校の授業についていくのが大変な方や、学校の授業の先取りをしたい方におすすめするものとなっています。一方体系物理は解説が少なく問題とそれに対する答えだけがある典型的な問題集となっています。
この二つの参考書の同時購入を考えている方は、物理のエッセンスから優先的に取り組むと効率的に勉強できると思います!
体系物理と物理重要問題集との比較
物理重要問題集は体系物理よりもやや難しめの問題で構成されています。体系物理とは対照的で記述式の問題が出題されているので、国立二次試験・私立受験の対策に最適でしょう。
物理重要問題集は体系物理に比べれば解説も詳しく載っていますが、基礎的な問題は少なく、体系物理の問題が難しく感じる方への購入はお勧めしません。
ただ近年の入試傾向は数字を問う形式よりも、記号を使用した回答形式が多くなっているので、物理重要問題集を初めての問題集として購入を考えている方は、記号式になれるために体系物理もあわせて持っておくと心強いです!
体系物理の使い方、勉強法
実際に私が体系物理を使用するにあたって気をつけていたことに基づいて使い方を3つのステップにわけて紹介します。
(1)教科書レベルを完璧にする
レビューで書いた通り、体系物理は教科書レベルの問題が解けていないと手をつけることが難しいです。例えば重力加速度は9.8と与えられるのではなく、回答を出すまで常に「g」として表記しなければなりません。しかしそのような問題の出し方は国立2次試験や特に私立受験ではよくあるものなので慣れておきましょう。
(2)わからないところは解説に頼らない
体系物理は模試のように問題と回答だけが付属されており、詳しい解説はほとんどありません。ですので、この問題集を使って基礎を学ぼうとすることは難しいと思います。
わからない問題があった時は教科書や、教科書レベルの問題集に戻って解説を探すか、すぐにわかる人に解説を求めましょう!
(3)少なくとも2周してから次の問題集へ!
どんな問題集にも言えることですが、問題集は1周するだけでは定着しません。特に体系物理の用に評判の良い良門が揃っている問題集では間違えたところのみならず正解したところも、多少の期間を置いて2周、3周と繰り返し次のステップに進むようにしましょう!
体系物理は教科書や教科書レベルの問題集をこなした人が次のステップに進むための問題集です!
初めての問題形式に戸惑ったり、多少難しいと感じることもありますが是非この問題集を踏み台にして、難関国立2次試験や私立受験に備えましょう!!