共通テストはセンター試験と違って、過去問があまり無いため、たくさんの演習ができないのが難点。
だからこそ、本番さながらの問題で実践的な共通テスト対策ができる「Z会共通テスト実戦模試」が人気です。
同じタイプの問題集として、「駿台の実践問題集」や「河合塾の共通テスト総合問題集」もありますが、今回はこのZ会の問題集が他の問題集と比べてどうなのかを紹介します!
「Z会共通テスト実戦模試」とは?
まずはZ会の実戦模試の特徴について、箇条書きでお伝えします。
・物理基礎、地学基礎、地学、現代社会、倫理、政治経済を除く14科目に対応している
・各教科5~6回分のZ会のオリジナル問題が収録され、さらに過去の共通テストも2~4日程分収録されている
・試行調査ベースではあるものの、分析して作成されているため本試に近い問題に挑戦できる
・難易度がやや高い
「Z会共通テスト実戦模試」の難易度・レベル
Z会の問題集はAmazonのレビューや知恵袋の口コミなど、どんなところでも難易度が高いと評価されますし、実際に難しいです。
よく、Z会は難しいからやらなくても良いと書いています。
しかし、それを語るのは2021年度の本試を経験していないかった世代の人までです。
2021年度の共通テスト(特に理系科目)は大きく難化しました。
Z会の問題集は本番より1割くらい低い点数を取ると言われていたのに、僕は本試のほぼ全科目でZ会の問題集で取った点数より低い点数を取りました。
ですので、今後の共通テストの難易度次第では、Z会の問題集は避けては通れない最もメジャーな対策本になり得るでしょう。
「河合塾の共通テスト総合問題集」との難易度の比較
河合の問題集は、3種の模試の中で一番難易度が低いです。
というのも、河合の問題は、昨年の高3生、既卒生が受ける全統共通テスト模試や、高2生が受ける共通テスト模試をそのまま再利用しているからです。
模試は高3生の学習進度を考慮した作成がされているので本試と比べてかなり限定的な範囲であり、難易度が易しいです。
また、本試の問題も第1日程しか掲載されていないので正直に言うと評判が良くないです。
河合の問題集は現役生でまだ全範囲の学習が終わっていない時期、具体的には高3夏以前に共通テスト形式の練習がしたい人におすすめです!
「駿台の実践問題集」とのレベルの比較
駿台の問題集は河合とZ会の中間の難易度です。そこそこの難易度ですが、こちらも高3生、既卒生の受ける駿台の共通テスト模試を使いまわして作成されています。
問題はある程度改訂されていますし、河合よりは難易度が高めでまだ本試の役に立つと思います。
駿台の共通テスト模試は、センター試験時代は難関大志望者で8割以上を目指す人にはおすすめされていましたが、共通テストになってからはZ会に立場を奪われかけている問題集です。
今後の共通テストに寄せた問題作成次第ですが、使い方としてはいきなりZ会に移るほどの力がない難関大志望者が、共通テスト対策を始めたころに使うというのが良いでしょう。
共通テストの実戦模試の難易度まとめ
これら3種の共通テスト問題集は、それぞれ難易度に差があるので解く時期を考えればどれも役に立たせることが出来ます!最後にやるべき人や時期をまとめたので参考にしてください!
河合・・・高3夏までの共通テスト対策に使える。難関大志望者や志望校の共通テスト割合が低い人はやらなくて良い。
駿台・・・高3夏ごろからの共通テスト対策に使える。難関大志望者だが、共通テストが苦手で伸び悩んでいる人、中堅公立大志望者におすすめだが、二次試験対策を優先したい場合は無理にやらなくても良い(冬に使っても良い)。
Z会・・・高3冬ごろに最後の対策として使える。共通テスト8割以上を目指す人には是非使ってもらいたいが、6割を目指す人には直前で自信を無くす原因になるので、おすすめできない。
共通テストの模試を解くうえで重要なコト!
最後に注意点として一つ覚えておいてください。
これらの問題集はどれも完全に共通テストに対応できているわけではないです。
まだ2年しか行われていない共通テストに対応するためには、形式になれることはもちろん大事ですがそれ以上に基礎学力を身に着けることが1番大事です!
共通テスト対策は共通テスト専用の問題集だけでなく、二次試験対策用の問題集でも可能です。
共通テスト偏重の勉強は最終的に大逆転負けをする可能性が高いので気を付けてください!