「語法って何なんだろう?」とよく分からないけれど、重要だと言われて困っている方は多いのではないでしょうか。
私も受験生の時は、「語法って勉強した方が良いらしい」とは耳にするものの、何をどうすればよいか分からなかった時期がありました。
ここではまずは語法について詳しく解説し、そして語法を覚えられない人のために、覚えられないのは何が原因なのか、上手く覚えるための方法などを紹介します!
そもそも語法とは?
まず、そもそも語法とは何なのか。
文法との違いをよく分かってない人も多いので一応確認しておきましょう!
文法・・・文章の繋がり方
例:主語の後に動詞が来る、助動詞が入ると動詞は原型になるなど
語法・・・適切な語の組み合わせ
例:バスの料金はfareで入場料金はfee、「come from~」=「~出身」に関して前置詞はfromと決まっていることなど
要するに語法はニュアンスの違いを理解するというイメージです!同じ意味の単語でも使い方の違いを覚えて実際に使い分けたり、前置詞と組み合わせて意味を持つ熟語を覚えて使えるようにすることが語法を勉強するということです。
語法が覚えられない!ニガテな人が多い原因
では、どうして語法が覚えられずに悩む方が多いのでしょうか。
これは私が受験生の時を振り返ってもそうなのですが、ぶっちゃけると、「伸びてる感」を味わいにくいからです。
語法は完全な暗記勝負なのに、全く身になっている気がしない
という特徴があり、だからこそ面白く感じられないんです。
語法の最も大きな特徴として、「理屈が通じない」というものがあります。
単語や文法はある程度一定の規則があると思いますが、語法にはそれがあまりありません。
もちろんあることにはあるのですが、規則を自在に応用できるようになるには高校英語レベルの力では難しいというのが現実です。結果として単語ごとに使える場面や相性の良い前置詞を覚えていくしかなく、途方もない労力を必要とします。日本史のようにストーリー性もなければ、数学のような閃きも通じない、それが語法です。
しかも語法は無理に覚えなくても、文法や単語の知識があればなんとなくフィーリングで読めてしまうことが多いのでやる気になかなかなれません。(実際に僕も語法に関しては受験に必要な量の半分もやってないです汗)
やらなくてもどうにかなると一度でも思ってしまうともう語法に触れようなんて思えなくなります。受験は体力や時間が限られた中で勉強しなければいけないので、他の分野や科目の勉強に時間を使った方が効率が良く思えて仕方がありません。
語法はやらないといつか痛い目を見る?!
英文法や単語と比べると、重要度が低そうな語法。
だからこそ後回しにしてしまいますが、きちんと勉強しておかなければいけません。
かくいう僕も実際に痛い目に見た人間の一人ですが、、、。
語法を十分に覚えていないと英作文に自信を持つことがいつまでもできません。マーク式や和訳ならまだ何とかなりますが、英作文ができないのは国公立の2次試験(その他記述式の試験)でかなり不利になります。
受験生当時の僕は、模試や普段の英作文の練習ではあまり大きなミスをしなく問題に感じなかったのですが、入試本番に相当痛い目を見ました。予定通りの時間で英作文に突入できたのですが、絶対に減点されないように書こうとしたときに、自信をもって使える表現が全然ありませんでした。手が全然進まずに苦し紛れに書いた英文は、字も震えて汚く、とても大学受験生の書いた英文とは思えないほど拙かったのを今でも覚えています。
その結果、2月の二次試験では11月のオープン模試と比べて1割以上低い点数を取ってしまいました。
実際に痛い目を見た僕だから言います。例え辛くてもしんどくても、語法は絶対に疎かにしないでください。
語法を覚えるためにおすすめの参考書・問題集
では、僕と語法の勉強を約束したみなさんに、語法を覚えるのに良い参考書について解説していきます。
「英文法・語法問題ベスト400」
この参考書は実際に入試に現れた問題たちから厳選して400題集めた問題集なので、実践力が身につきます。4択問題ということもあり難易度は比較的易しめなので英語があまり得意でない人向けとなっています。また、4択問題の解説ではありがたい、正解だけでなく誤答がなぜ誤答なのかの解説もついています!知識が曖昧でたまたま正解した問題をそのままにしないことが学力上昇のカギになるので抜かりなく解説を読み尽くしましょう!
また、別冊付録として「英文法・語法要点ハンドブック」がついていて要点チェックがしやすいです。
この一冊をマスターすれば少なくとも英語が苦手だとは思わなくなります!
「大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座」
英語でおなじみの関正生先生の著書で、語法の解説がとても分かりやすいです。
受験生のために必要なポイントがまとめられていて、辛い暗記を無駄にする必要がありません。語法だけでなく、やや難の文法まで勉強できるので一石二鳥の参考書です。
基本的な文法を勉強した後に、語法と更なる文法力の底上げをするために使うのがおすすめです。
「Next Stage」「Vintage(ヴィンテージ)」
文法、語法と言えばやっぱりこの一冊。使用者が最も多い参考書兼問題集で、他の人が知っている知識で差をつけられるのが嫌なら絶対に通るべきです。実際に僕も高校生の時に使っていましたが、一問一答形式ですぐ隣に回答があるので問題を周回しやすいです。
ただ、回答がややあっさりしているので、ある程度分厚い文法書など(僕はEvergreenを使いました)で基本的な文章を理解できる状態でないと、語法に焦点を当てた勉強はやりにくいかもしれません。
語法の覚え方のコツと勉強法!
最後に、効率的な語法の覚え方について紹介します!
高校レベルの人が語法を覚えるには暗記しかないと言いましたが、暗記の仕方の工夫はいくらでも可能です!
僕がおすすめする方法は、「リズムで覚える」です!
よく耳にする歌を口ずさんでいるうちに頭から離れなくなってしまう現象があると思いますが、それを利用します。
まず、自分の中で覚えたい語法を自分のノリやすいリズムに乗って何度も口ずさみます。(例えば、refrain from doingでやってみましょう)
しばらく続けていると歌詞のように頭に残るので、実際に使うタイミングで悩んだときに、refrain from doing なのか、refrain from to doなのかリズムに乗ってみれば一目瞭然になります!ちなみに、リズムで覚えるのは語法に限らず、他の様々な分野で使えるので一度やってみてください!特に音楽が好きな人なら効果倍増です!