私は受験生時代に参考書を使って独学で勉強し、1年で偏差値を30近く上げて、上智大学に合格したものです!
この記事では、「LEAP/シス単/鉄壁」について詳しく解説していきます。
書店やネットで大学受験用の英単語帳を探すと、大量の単語帳が並んでいますよね。
上に挙げた3つの単語帳は、どれもよく売れていて、評判の良いものばかりです。
ですが、いざ自分が使っていこうとなると、どれを使えばいいのか迷ってしまうこともあると思います。
そんな方はぜひ本記事を参考にして、自分に合った単語帳を見つけてください!
「LEAP」「シス単」「鉄壁」の概要
はじめに、それぞれの単語帳の特徴について詳しく解説していきます。
各英単語帳がどのように異なるのか、知っていきましょう。
必携英単語LEAP
・概要:大学受験用・四技能対応型英単語帳
・著者、出版社:竹岡 広信(数研出版)
・レベル、偏差値:受験生必須単語~難関大受験レベル
・収録語数:1935語(見出し語)
・CDや音声の有無: 音声ダウンロード用データ有り
システム英単語
・概要:大学受験用・ミニマル・フレーズ方式の英単語帳
・著者、出版社: 霜 康司、刀祢 雅彦(駿台出版)
・レベル、偏差値:受験生必須単語~最難関レベル
・問題数:必出2000+多義語180
・CDや音声の有無: 有料・無料音声有り
(1)有料ダウンロード版/別売CD:
ミニマル・フレーズの音声を3回読みあげ(トリプル・リピート方式)アメリカフレーズ日本語フレーズアメリカフレーズイギリスフレーズ
(2)無料ダウンロード版:
単語音声を2回読みあげアメリカ単語日本語訳イギリス単語
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
・概要:大学受験用・難関大受験用英単語帳
・著者、出版社:鉄力会英語科(KADOKAWA)
・レベル、偏差値:難関大学~最難関大学レベル
・問題数:約3000語
・CDや音声の有無: 『鉄緑会英単語熟語 鉄壁CD』有り
リープとシス単と鉄壁、どれがおすすめ?
それぞれの英単語帳の概要がわかったところで、次にどの単語帳がおすすめかについて見ていきましょう。
市販の英単語帳は数が非常に多く、どれも異なる特徴を持っています。
ですから、自分のレベルや志望校、また性格や生活スタイルに合わせた単語帳を選ぶと良いと思います。
「この英単語帳が必ず良い」と決められるものではなく、自分に合った英単語帳を選ぶことが大切なんです。
ここでは、「英単語帳の使い方」の話を通じて、「LEAP」「シス単」「鉄壁」がそれぞれどのような場合に良いのかを見ていくことにしましょう。
英単語帳の使い方を軸に選ぶ
英単語帳の使い方は人それぞれですが、ここでは代表的な英単語帳の使い方や、お勧めの使い方を通して、「LEAP」「シス単」「鉄壁」について比較していきます。
①基本は「見て、発音する」
英単語帳の基本的な使い方は、「見て、発音する」というものです。
英単語を見ることは当然のこととして、発音はできているでしょうか。
近年の入試は四技能重視になってきており、「聞く」「話す」ことの重要性はこれからもますます高まってくるでしょう。
この観点では、「LEAP」「シス単」「鉄壁」のいずれも、見出し語と発音記号が書いてあり、どれでも使えることになります。
また、音声も付いていますので、合わせて活用すれば、英単語を覚えるのに2倍、3倍の効果が期待できます。
今はスマホを持っている方も多いでしょうから、スマホにダウンロードしておくとさらに便利です。
通学中やちょっとした空き時間に「見て、発音する」最もスタンダードな覚え方です。
②イメージを使う
記憶とイメージは密接に関わっていて、イメージしながら覚えるのとそうでないのでは、定着率が大きく異なるといわれています。
特に動詞は、その動作をイメージしながら覚えると、意外と覚えやすいもの。
ぜひ使っていきたいですね。
とはいえ、人のイメージ力はそれぞれですから、どうせなら単語帳にイラストなどが描いてあれば助かります。
その点からは、「鉄壁」は650点以上もの豊富なイラストがあり、記憶の定着を助けてくれます。
その他の単語帳は自分でイメージをしていく必要があるため、とにかく単語でも絵でも提示されたものをどんどん覚えていきたい方には、ストレスなく進められるのが「鉄壁」です。
③例文・フレーズを使う
英単語帳を覚えるのに、見出し語だけで覚えようとしてもなかなか覚えられないことも多いでしょう。
人は、機械のように無関係の単語を自分の中にストックしていくことは得意ではありません。
そこでおすすめなのが、何かと何かを結び付けるようにすることです。
その点で、例文やフレーズを使った単語の記憶は効率が良くなります。
例文やフレーズがあることによって、その単語が他のものや場面と結び付けられるからです。
例えば、形容詞や副詞といった修飾語は、そもそも覚えにくいのです。
severe「厳しい」という単語を覚えようとしたときに、「厳しい」だけだとイメージがわきにくいからです。
ですが、これを名詞とくっつけて、severe condition「厳しい状況」としたらどうでしょうか。
人それぞれ厳しい状況に出くわしたことがあると思いますが、その情景が先ほどよりも具体的に浮かんできませんか?
このように、品詞によってはそもそも覚えにくいものがあるので、例文やフレーズなどを活用すると、効果的に記憶できます。
「LEAP」「シス単」「鉄壁」のいずれも例文やフレーズは充実していますが、「シス単」は「ミニマル・フレーズ方式」という構成を採用していることが特徴的です。
「ミニマル・フレーズ方式」は、その単語がどういった単語とセットで、どんな形で使われるかを分析し、さらに大学受験で出やすい形で記載したものです。
これを使って覚えることで、記憶にも残りやすいうえに、受験にそのまま出る可能性も高いということで、一石二鳥なのでおすすめです。
④接頭辞・接尾辞を活用する
少しレベルは高いのですが、接頭辞・接尾辞を利用するという方法があります。
例えばimport「~を輸入する」という単語を覚えたい場合、その単語の頭についているim-(in-)の部分(接頭辞)は「中に」という意味を持ちます。
さらにportは「港」ですから、「港の中に入ってくる」と理解できますね。
だから「~を輸入する」です。
今度は「~を輸出する」はどうでしょうか。
「外に」を表す接頭辞はex-です。
ですから、ex-+portで「港の外に出ていく」わけですから、「~を輸出する」とわかりますね。
ここからさらに、trans-「変化」を覚えられれば、「港Aから港Bの変化」ということで、transport「~を輸送する」も覚えられます。
trans-は、transform「変形する」(form「型」)でも使われており、映画「トランスフォーマー」で知っているという方もいるのではないでしょうか。
このように、接頭辞や接尾辞を使えば、理解しながら、イメージしながら覚えられるうえに、知らない単語の類推をすることも可能になってきます。
とはいえ、これらはたくさんあり、逆に暗記が大変になってしまうことがありますので、ある程度単語を覚えるのに慣れてきたらやってみることをおすすめします。
この点で優れているのは「鉄壁」と「LEAP」です。
両者はそれぞれの単語に接頭辞や接尾辞を示してくれていますので、そこまで目を向ける余裕のある方にはおすすめできます。
⑤確認テストをする
最後に、確認テストの重要性についてお話しておきます。
英単語帳は入試本番までずっと続けていくことになると思いますが、定期的に単語テストを行いましょう。
これで今の自分の定着度合いがわかるため、どこを重点的にやるのかや、モチベーション管理の点からも役に立ちます。
現役生は学校で単語テストがある場合がほとんどでしょうから、それを活用しましょう。
また、自分一人でも、赤シートで隠すなどして、テスト形式でやってみるのもおすすめです。
「鉄壁」は、セクションごとに確認テストがついているため、この点ではとても便利な単語帳です。
また、「mikan 鉄壁」というアプリを使うことで、「鉄壁」の単語の確認も行えます。
「LEAP」も「数研Library」のアプリで一問一答テストが行えますので、手軽に確認テストを行うことができます。
リープ、システム英単語、鉄壁まとめ
本記事では、「LEAP」「シス単」「鉄壁」について比較してきました。
英単語帳の進め方でお話したやり方をすべて実践するには「鉄壁」が使いやすいかもしれません。
しかしながら、注意点もあります。
それは、「鉄壁」は収録語数やページ数が他のものよりも多いという点です。
「これから受験勉強を始めるぞ!」と意気込んで、収録語数が多いものにいきなり手を付けてしまう方がいるのですが、残念ながらやり切れずに挫折してしまう方も多くいます。
これについては、以下のようなレビューもあります。
ただこの本を一冊目に使うのは多くの人にとっては最初から過大な情報を飲み込むことになり得策ではないように思います。(以下余談ですが、一冊目には語源的な説明の充実したLEAPがオススメ。
ですから、レビューや口コミなどはあくまでも一つの参考にしながら、まずは自分がどのレベルを目指していて、どのようなスキルを身につけたいのか、また、自分の性格などを考慮に入れたうえで選ぶことが最も重要だといえます。
どの単語帳も十分に入試を分析しており、評価の高い単語帳ですから、安心してまずは中身をぱらぱらと見てみると良いでしょう。