私は関関同立大(MARCHと同程度)に合格、センター試験(現在の共通テスト)で得点率85%でしたが、英文解釈の1冊目の参考書として「入門英文解釈の技術70」を使用しました。
私にとって入門英文解釈の技術70は、英語の偏差値を上げてくれた、とても効果的な参考書でした。
その時の体験談を踏まえて入門英文解釈の技術70のレベルや使い方、やり方に加えてCD、音声は必要かどうかについて解説していきます!
入門英文解釈の技術70のレベル・難易度
取り組み始めた高2の冬時点の英語の偏差値は大体53程度でした。
シス単やネクストステージをざっと1周した後から、この参考書に取り組み、高3の8月の模試では偏差値は60を取ることができました。
「入門」と書いているから簡単と考える方も多いと思いますが、実際に取り組んでみるとかなり難しいです。
偏差値でいえば50は超えていないと、そもそも例題を訳すことができないため、正しい演習にはなりません。
入門英文解釈の技術70が難しいと感じる場合は、「超入門英文解釈の技術60」からスタートしましょう。
さらに難易度が易しく、基礎の基礎から復習できます。
入門英文解釈の技術70は難易度が高いため、徹底的にやり込めば共通テスト、MARCHにも十分対応が可能です。
ただし和訳問題が少ないMARCHと比べて、国公立大学の二次などでは和訳問題が多数出題されるため「基礎英文解釈の技術100」等へのステップアップをおすすめします。
英文解釈の技術70の使い方、やり方
英文解釈の技術70の使い方に関しては、以下の3つのステップで取り組みましょう。
①例題を訳す
②解説を読んで必要なところにマーカーを引く
③必要に応じて音読をする
①例題を訳す
まずは解説を見ずに、例題を訳しましょう。
頭の中で訳を思い浮かべるだけでなく、しっかりと書き出さなければいけません。
1問1問がかなり骨のある文章になっているため、わからないことも多いと思います。
しかし、わからない時でもとりあえず単語をつなげて訳を作るなど、白紙にするのはやめましょう。
入試本番でも和訳を求められる際には、やや難しい部分が中心となります。
そう簡単に訳せるものばかりではないですから、分からない時にどれだけ自分で工夫をして、少しでも得点をもらえる訳を作るかが重要です。
②解説を読んで必要なところにマーカーを引く
1問1問の解説も丁寧に収録されているため、しっかりと解説を読んでわからないところにはマーカーをひいておきましょう。見返すときに役立ちます。
ここで注意しておくことは、正解した問題の解説もしっかり読むことです。
正解した問題であっても「たまたま単語をつなげたら正解した」場合のように、わかった気になった正解が一番危険です。
「どうして間違えたか」だけでなく「どうして正解したか」にも注意して解説を読みましょう。
③ 必要に応じて音読をする
音読を繰り返すことによって、その文章の構造を体に覚えこませることができるので積極的に取り入れましょう。
ただし、すべての問題を音読することは時間的にもかなり負担になるため、おすすめはしません。
何回やっても間違える問題、正解したけどしっかり復習したい英文に絞って音読をするのがおすすめです。
入門英文解釈の技術70のCD、音声は必要?
入門英文解釈の技術70に付随しているCDについてですが、全ての音声を活用する必要はありません。
理由としては、収録されている問題は記述問題用に作成されている問題であり、リスニング問題用に作成されていないからです。
リスニング問題特有の口語表現などはCDを聴いても習得できないため、他にリスニング用の参考書を買うことをお勧めします。
ただ使い方の解説で挙げた、音読で英文を体にしみこませるという学習は効果的なので、必要に応じて取り組みましょう。
英検やTEAPといった、4技能試験を受験する予定がある方は特に、音読には取り組みましょう。
スピーキングやリスニング、ライティングなどの対策としても音読は効果的です。
入門英文解釈の技術70まとめ
入門英文解釈の技術70はとても良質な参考書で、私を含めこれまで多くの受験生が、英語の偏差値を伸ばしてきました。
「入門」といっても難易度はそこまで易しくないため、油断せずに取り組みましょう。
最後までしっかりと取り組むと、MARCHや共通テストの英文はかなり、手ごたえが出てくるでしょう。