私は、英語の勉強を始めた当初は、英語が一番の苦手科目で、学校の定期考査でも毎回追試になるような成績を撮っていました。
しかし、高校2年生の夏に大学受験を決意し、第一志望校であった慶應義塾大学に現役合格することができました!また、併願校であった早稲田大学や上智大学からも合格をいただきました。
共通テストは、MARCHの共通テスト利用の入試方式などで使用するために受験し、実際にその方式で明治大学から合格をいただきました。
この記事では、そんな私の体験談も交えつつ、「共通テストの英語は全部読むべきか?」というテーマに沿って考えていきます。
共通テストとは?最初に確認!
・センター試験に代わって2021年度入試から導入された日本最大規模の試験
・毎年1月中旬の土、日の2日間にわたって全国で一斉に実施
・国公立大学の一般受験には原則必須
・多くの私立大学でも「共通テスト利用方式」を設定している
・出題はマーク方式
・出題科目は6教科(国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語)30科目
・最大8科目(理科①選択の場合は9科目)を受験できる
・英語は「リーディング」と「リスニング」の配点比率が1:1
共通テストは、大学の一般受験者なら、ほぼ全員が受けるとされているテストです。
大手予備校等では、1年間に何度も模試が開催されるなど、とても重要度の高いテストだと言えます。
他の受験者も、入念な対策をして臨むテストだということを覚えておきましょう!
共通テスト英語リーディングはどんな問題?
・大問6問で構成
・制限時間80分
・センター試験にあった「発音・アクセント」問題はなし
・分量が多く、速読力が求められる
・必要な英単語数は4000〜5000語(英検2級程度)
基本的に後半に進むほど、読まなければならない分量は増えていきます。
設問にイラストが含まれることも多く、与えられた情報の中から求められている情報を正確に見つけ出すという力が必要となります。
分量は多いですが、文中に出てくる英単語はそこまで難しいものではないので、全ての単語の意味がわかるようになることを目指しましょう。
どのくらいのスピードで読めば共通テストは読みきれる?
共通テストの英文では、各年度によって多少の変動はありますが、全体で5000語程度出てきます。それを80分間で読んで、問題を解かなければなりません。
見直しの時間もある程度取ることを考えると、1分あたり100単語以上のペースで読む必要があります。
また本番では緊張もあっていつも通りの速さで解けない可能性があります。
そのため、練習では5分程度の余裕を見て75分くらいで解き切ることを目指すと良いでしょう。
みんなは英語長文を全部読んでる?
ここまで見てきた内容から、「時間内に全部読み切るなんて不可能だ」と思われた方も多いかもしれません。「問題に関係のある部分だけ読めばいい」とも考えられます。
そこで、受験生たちは実際どのようにして共通テストの英語を解いているのか見ていきましょう!
知恵袋などから実際に、受験生の声を集めてみました。
設問を先に読んで、「聞かれていることは何か」を意識した上で、該当箇所を探す
設問を一通り見る→ 文を一通り読む→設問を解く
問題を読んで該当箇所を本文から探してそこ周辺の文から答えでありそうなものを選んでいる
いつも本文を全部読んでから問題を解いているのですが、それだと時間が足りないしあまり点数も取れません
解き方のパターンを大まかに分類すると、以下の通りです。
①設問読む→英文を全て読む→問いに答える
②設問読む→ 問題に関係ありそうなところだけ読む→問いに答える
③全文読む→ 問いに答える
比較的多く見られた意見は①の方法でした。
しかし人によっては全部は読まずに解くという人や、最初に設問は読まないという人もいました。
私が受験生の時は、通っていた予備校で①の方法で指導されました!
そして共通テストの当日もその方法で解き、9割以上の得点を取ることができました。
共通テストの英語長文は読まずに解くのはNG!
結論として、共通テスト英語のリーディングで出題される英文は、「全て読むべき」だと考えます。
問題に関係ありそうなところだけ読もうと思っていても、思わぬところに解答に必要な情報が記述されていることがあります。
私自身、全文読んだつもりなのに、そういった細かい部分を見逃して点数を逃してしまったことが何度もありました。
そのため、全て読まないというのは少しリスクが高いと考えられます。
私のオススメの解き方は、多くの受験生が実践しているのと同じように、「先に設問を確認し、該当部分に特に注意しながら英文を読み、解答する」という方法です!
確かに共通テストでは、80分間という限られた時間の中で読むのは無謀だと思ってしまうような分量の英文が出ているかもしれません。
しかし、長文を読んで必要な情報を抜き出すという練習を積めば、決して不可能なことではありません。
また、そのような練習は共通テストだけではなく、志望校の入試問題を解く上でも確実に役に立ちます。
共通テストの英文を時間内に読みきる速読法
それでは、共通テストの英文を時間内に読み切るためには、どんな対策をすればいいのでしょうか。
大まかに分けると以下の4つに分類されます。
「速読力」「単語力」「集中力」「注意力」。
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
速読力の解説
まずは速読力です。
これは、ここまでも散々述べている通り、共通テストを解く上では必要不可欠です。
この力を伸ばすには、とにかく英語長文を読むことに慣れることが重要です。
具体的には「毎日最低一つは時間を決めて長文を読む」ことなどが有効的だと考えられます。この時のポイントはきちんと制限時間を決めることです。
ダラダラと読むのではなく、本番の緊張感を持って長文を読むことに慣れていき、徐々にその速度も上げていきましょう。
単語力の解説
次に単語力です。
これもまた、共通テストを解く上では失くてはならない力です。
速いスピードで英文を読まなければならないのに、単語がわからなくて引っかかってしまっては時間がもったいないです。
共通テストの英文に出てくるレベルの単語は全て押さえておきましょう。
集中力の解説
三つ目は集中力です。
これは共通テストに限った話ではありませんが、長文を解く上では特に必要な力です。
目の前の長文に集中して、一度に読み切るためにも、長文の内容を読みながら頭に入れるためにも、集中力は必要になってきます。
普段の勉強の中でも、まとまった時間の間は集中力が切れないようにしましょう。
注意力の解説
最後に注意力です。
これは他の3つの力とは少し毛色が変わりますが、同様に必要な力です。
この力に関して私から言いたいのは2点です。
「問題で問われていることにきちんと答えること」と「マークミスをしないこと」。
問題で問われていることにきちんと答えるというのは、例えば、「2個選びなさい」などとなっている時にきちんと2個選ぶことなどです。
「そんなの当たり前だ」と思われるかもしれませんが、緊張や焦りのある本番では意外と見落としてしまいがちです。
そしてマークミスをしないことも重要です。
これもよく注意されるかもしれませんが、それほどミスをしてしまう人が多いということです。
せっかく速読力、単語力、集中力を鍛えたのに、注意力不足で失点してしまってはもったいないです。共通テストは受験者が多い分、1点の差でものすごい順位が変わってしまいます。
最低限、最後の問題番号と解答欄番号があっているかくらいは確認するようにしましょう!